KOMTRAXが中国経済の大異変を察知? − コマツの中国販売が急減
2012-08-01


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建機 業績曲がり角 中国減速、コマツは下方修正
出荷額30カ月ぶりマイナス
2012/7/31 21:13
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 建設機械大手の業績が曲がり角を迎えている。中国など新興国需要が急減速しているためだ。コマツは31日、2013年3月期(米国会計基準)の連結営業利益が前期比2%増の2620億円になる見通しだと発表した。従来予想を530億円下回る。中国販売の低迷に加え、インドネシア向けの鉱山機械も計画に届かない。需要回復は見通しにくく、勢いを取り戻すには時間がかかりそうだ。

 「中国はかなり厳しい販売競争になる。シェア低下も覚悟している」。31日、アナリスト向け電話会議でコマツの野路国夫社長は警戒感を隠さなかった。今期の連結売上高は1%減の1兆9700億円と期初計画を1300億円引き下げた。

 中国の建機売上高は計画を500億円下回り、25%減の1500億円に落ち込む。11年3月期に比べると55%減る。中国販売の前年割れは昨年5月に始まったが、12年4〜6月期も油圧ショベルの販売台数は前年同期比57%減と回復の兆しはみえない。

 日本建設機械工業会(東京・港、竹内紀行会長)が31日発表した6月の建設機械出荷額は1951億円で前年同月と比べて3%減った。30カ月ぶりのマイナス。国内向けは19%増の560億円と好調を維持した一方、輸出が1391億円と10%減った。需要低迷が長引く中国に加え、欧州が0.2%減、アジア(中国除く)が16%減など減少に転じた。

 中国向けは74%減で、12カ月連続で前年同月を下回った。減少幅も5月(46%減)と比べ広がった。需要低迷が続くなかで建機市場全体の在庫が膨らんでおり、各社が輸出抑制に加え、中国での生産拠点でも減産に動き供給を絞っている。

 好調だった鉱山機械にも変調が起きている。コマツは鉱山機械の売上高見通しを13%増の6240億円と400億円引き下げた。下方修正額の約4分の3がインドネシア向け。米国で発電用燃料を割安なシェールガスに切り替える動きが広がり、燃料炭の海外価格が下落。主要産地のインドネシアで、鉱山会社の操業停止や生産縮小が相次いでいる。

 新興国需要の減速に見舞われているのは他社も同じだ。日立建機は13年3月期の営業利益を前期比31%増の720億円と、従来予想から60億円引き下げた。神戸製鋼所が子会社のコベルコ建機を通じて手掛ける建機事業も、13年3月期の経常利益が52%減の110億円にとどまる見通しだ。

 中国政府は利下げなど金融緩和に動いているが、コマツの野路社長は「(インフラ整備など)直接投資が動き出さないと建機需要につながらない」とみる。同社は中国需要が増加に転じるのは来春以降と予想する。鉱山機械も燃料炭価格が反転しないと需要回復は見込みにくい。鉄鉱石や銅など他の主要資源の価格も注視する考えだ。


コマツ4〜6月期、純利益42%減 中国販売が急減
2012/7/31 16:02
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 コマツが31日発表した2012年4〜6月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期比42%減の321億円だった。中国で建設機械の販売が急減したことが響いた。中国の需要回復が当初予想より遅れているとして、13年3月期の業績見通しを下方修正した。

 4〜6月期の売上高は5%減の4699億円。中国では金融緩和の動きが出ているものの、公共工事は低迷したままで、建設機械の需要が持ち直すまでには至っていないという。建設機械・車両部門の地域別売上高を見ると、中国は407億円と前年同期比46%減った。東日本大震災からの復興需要の続く日本や、エネルギー・住宅向け需要が見られた北米は堅調だったが補えなかった。営業利益は19%減の557億円だった。


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