KOMTRAXが中国経済の大異変を察知? − コマツの中国販売が急減
2012-08-01


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通期の純利益予想を前期比6%減の1570億円に変更した。従来予想を330億円下回る。想定為替レートを円高方向に見直したことも響く。現在は通期平均で1ドル=79円(従来は80円)、1ユーロ=99円(同105円)とみている。売上高は微減の1兆9700億円、営業利益は2%増の2620億円で、それぞれ従来予想を1300億円、530億円下回る。〔日経QUICKニュース(NQN)〕


コマツ会長:鉱山開発需要が中国の不振を緩和−今期の営業増益は可能
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7月20日(ブルームバーグ):世界2位の建設機械メーカーであるコマツの坂根正弘会長は、「中南米やアフリカで鉱山開発用の建機需要が旺盛」なため、今期(2013年3月期)は主力である中国での予想外の不振にもかかわらず、営業増益が可能との見方を示した。

軽井沢で開かれている日本経団連の夏季フォーラム会場で19日、ブルームバーグ・ニュースに語った。現行の今期営業益予想は前期比23%増の3150億円。同社の野路國夫社長は5日のインタビューで中国市場について、金融引き締めの影響で需要回復は難しいとしていた。

坂根氏は中国市場が「少なくとも年内は厳しい」としたものの、市況が安定している銅や鉄鉱石を採掘する建機の需要増で、ある程度はカバー可能だと説明。先進国に関しては、欧州での不調を米国の住宅着工回復や日本の震災復興需要で補える、と述べた。

BNPパリバ証券は18日付リポートで、コマツを新規に「買い」に格付けし、世界の建設・鉱山業界の悲観的見通しはすでに株価に織り込まれていると指摘。これを受け19日のコマツ株価は前日比4.3%高まで買われた。終値は同3.3%高の1744円。


<KOMTRAXとは>

KOMTRAX(コムトラックス)とは
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鉱山機械管理システム KOMTRAX Plusとは
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日経ビジネス 2007年6月4日号(画像引用)
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コマツの建機はなぜ新興国で売れるのか
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競合優位性を持つエコシステムを構築する
M2Mクラウド6社を比較!M2Mの最新動向を理解する4つの技術的変化とマシンデータの企業活用術
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 たとえば小松製作所は、自社の世界中の建設機械をネットワークに接続し、稼働状況のデータを収集するシステム「KOMTRAX」を構築した。当初は各建機の異常を判断することなどが主目的だったが、稼働状況のデータを大量に集めると、別のものが見えてくることに気付いたという。

 これまである地域の経済状況は、自社の販売実績や受注実績などに外部から得られるニュースを組み合わせるなどして推測するしかなかった。それが建機の稼働状況のデータを使うことで、今現在、どれだけ地域が活性化しているかが分かるようになった。

「建設機械が稼働していればいるほど、その地域では建設現場が活性化している、つまり景気がどんどん上向きになっているということ。」(武居氏)

 逆に建機があまり稼働していなければ、経済活動は停滞しているということ。実際、2004年に中国政府による金融引き締めが行われた際には、中国における建機の稼働状況が次々にストップしていったという。そこですぐに工場のラインを止めることで、同社は不良在庫を抑えることに成功した。

「大量のマシンデータを有効に活用すれば、より高精度の予測に基づき、重要な経営判断を迅速に下すことも可能になる。」(武居氏)

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