3月20日の期限切れ迫る! デフォルトに向けて漂流するギリシャ、大暴れのS&P、ほくそ笑むヘッジファンド
2012-01-17




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S&Pクレーマー氏:ギリシャの債務交換交渉、「時間切れ間近」
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1月16日(ブルームバーグ):米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の欧州ソブリン格付け担当マネジングディレクター、モーリッツ・クレーマー氏はギリシャの債務交換に向けた交渉について、同国と債権者側は合意成立まで「残された時間は少なくなりつつある」と指摘した。

クレーマー氏はブルームバーグテレビジョンの番組でインタビューに答え、「現行の厳しい交渉の末に妥結するかどうかを予想困難だ」と語り、「現在、多くの駆け引きが展開されている」と述べた。

ギリシャが145億ユーロ(約1兆4000億円)規模の国債償還を迎える3月20日までに合意しなければならない。クレーマー氏は「無秩序なデフォルト(債務不履行)が起きれば、他のユーロ導入国に甚大な影響をもたらしかねないことを」政策当局者は認識するだろうと述べた。

同氏は、「こうした状況を避けようとする大きな政治的意志が存在すると私は理解しており、そのために駆け引きはなお続いている」とした上で、「交渉は若干長引く恐れがあるが、両者に残された時間はゆっくりかつ確実に少なくなりつつある」と付け加えた。


ギリシャ、近くデフォルトと確信─S&P=ブルームバーグTV
2012年 01月 17日 04:23 JST
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[ロンドン 16日 ロイター] 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の欧州ソブリン格付け部門責任者モーリッツ・クレーマー氏は16日、ギリシャが近くデフォルト(債務不履行)するとの見方を示した。

クレーマー氏はブルームバーグテレビに対し「ギリシャは間もなく債務不履行となるだろう。難航している債務交換協議の末に、解決策が見出されるかどうかは分からない」と指摘した。

その上で「瀬戸際戦術がいたるところで使われている。無秩序なデフォルトは他国にも影響を及ぼすため、政策担当者は避けようとするだろう。まだ駆け引きは続いている」とした。


欧州危機:揺れる世界経済 ユーロ、一時96円台目前 「90円台前半」視野に
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 ◇ギリシャ不安で売りに拍車

 欧州債務危機を背景に、外国為替市場で単一通貨ユーロの価値が低下を続け、16日は一時1ユーロ=96円台目前まで売られた。米大手格付け会社による欧州9カ国の国債一斉格下げがきっかけだが、危機の火元となったギリシャの債務(借金)削減交渉が難航していることも加わり、「ユーロ離れ」が加速しているためだ。市場では「1ユーロ=90円台前半」が視野に入ったとの見方が強い。円高が続けば欧州向け輸出が冷え込み、日本経済への影響も懸念される。

 先週末13日のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のフランス国債などの一斉格下げを受けて迎えた週明け16日の東京外国為替市場は、一時1ユーロ=97円04銭と約11年ぶりの円高・ユーロ安水準となり、ユーロ安は一段と加速した。午後5時時点は前週末比1円37銭円高・ユーロ安の1ユーロ=97円24〜28銭。

 もう一つの米大手格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは16日、フランス国債の格付け見通し(現在は最上級のAaa=トリプルA=で安定的)について3月末までに再検討すると発表したが、他の国債については「格下げに動くとの観測が根強い」(塚田常雅・三菱UFJ信託銀行グループマネジャー)との見方もある。

 銀行など投資家は大手2社が格下げで足並みをそろえれば、格下げされた国債を売り、代金のユーロを円やドルに換える動きを強めるとみられ、ユーロが一段と売られる構図となる。


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