本日の金正日死去ニュース最優秀賞は日経の“中国は「介入」するのか ポスト金正日の行方”
2011-12-19


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日経記事の注目すべき点はココ。

『中国は「核兵器の開発は中止させるから、北朝鮮への単独介入を認めよ」と言い出すかもしれない。もし中国が米国に代わって「アジアの警察官になる」ことを意味する、このカードを切られたら、米国はどう答えるか。折しも米議会では軍事予算の削減が決まったばかりだ。』


厄介な北朝鮮のことなど中国に任せればいいではないか。
一時的に「アジアの警察官」を中国に委ねるのも手。

今の米国ならそう言い出しかねない。
オフショア・バランシングを加速させるための大義名分となってしまうのか。

「やるなら向こう(南シナ海&インド洋)でやっておくれ」と願っていたが、こっちに来たらどうなる。

頼りの米国は遠方から高みの見物。どうする韓国。どうする日本!


<関連記事引用(画像も)>

中国は「介入」するのか ポスト金正日の行方
2011/12/19 16:35
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北朝鮮の金正日総書記が死去後の北東アジア情勢は、隣の大国で「後ろ盾」でもある中国がどこまで「介入」するかがカギを握る。三男の金正恩氏への権力継承がスムーズに進むかが極めて不透明だからだ。

 中国は19日、官営メディアなどを通じて正恩氏への支持を直ちに明確に打ち出した。だが、正恩氏への継承が容易に進むと考える向きは中国国内でも少ない。

 正恩氏は統治実績がほとんどないうえ、年齢もまだ28歳と若いため、権力中枢にいる軍部や朝鮮労働党などの間で錯綜(さくそう)する利害を調整する力量があるとは考えにくいからだ。

■中国は有事の派兵を示唆

 故・金正日総書記は軍や党などに深く張り巡らせた人脈を駆使し、各パワーセクターを競わせながら強力な統治体制を敷いてきた。中国と異なり、北朝鮮には「集団統治」の仕組みも風土も育っていない。

 このため中国は、いざという時には派兵する可能性をさりげなく示してきた。

 「もし北朝鮮が混乱に陥ったうえ、中国への支援要請があれば、中朝友好協力相互援助条約によって治安維持のために人民解放軍を派遣する」。最近、中国の北朝鮮専門家たちは日本を含めた海外で、聞かれもしないのにこう漏らすことが増えた。

 もちろん、米国も中国の意図を見抜いている。安全保障関係者によると、2005年ごろから米国は中国に対して「北朝鮮が混乱した場合、国連平和維持活動(PKO)を構成しよう」と持ちかけているという。米中両国が共同で軍隊を派遣しようという呼びかけだ。しかし中国側からは、前向きの返答はなかったとされる。

 中国にしてみれば、北朝鮮という緩衝地帯に米国の影響が及ぶ事態は何としても避けたいところだ。既に北朝鮮内では、中国の人民元がごく自然に使われるなど、経済的には中国圏入りしているからだ。

 米国の最大の懸念は、北朝鮮が開発中の核兵器だ。実用化に向けて小型化が進んでいるうえ、運搬手段である長距離ミサイルも完成に近づいている。

■米国は軍事予算の削減決定

 中国は「核兵器の開発は中止させるから、北朝鮮への単独介入を認めよ」と言い出すかもしれない。もし中国が米国に代わって「アジアの警察官になる」ことを意味する、このカードを切られたら、米国はどう答えるか。折しも米議会では軍事予算の削減が決まったばかりだ。

 今回の世代交代は、1994年に当時の金日成主席が死去した時とは大きく異なる点が3つある。1番目は、後継者の権力継承が完了していない段階で起きたこと。2番目は、経済的にも軍事的にも中国が国際社会の中で台頭する一方、米国の力が急速に衰えていること。そして3番目は、北朝鮮の核兵器開発が進展していることだ。

 国際情勢が大きく変容するなか、日本を含めた関係各国は、前回の世代交代時以上に複雑な方程式を解いていくことになる。

(鈴置高史)
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