オバマ政権は、イスラエルがイランの核施設を攻撃した場合の地域情勢や世界経済に与える悪影響を懸念し、単独攻撃を思いとどまるよう説得しているが、今回の会談でも、双方の溝は埋まらなかったとみられる。米政権の思惑とは裏腹にイスラエルによる単独攻撃の観測が一層高まりそうだ。(2012/03/06-06:53)
イラン議会選挙 強硬勢力が圧勝
3月6日 6時33分
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イランで行われた議会選挙は、改革派の多くが選挙に参加せず、保守派どうしの争いとなるなか、最高指導者のハメネイ師を後ろ盾とする、より強硬な勢力が圧勝し、欧米やイスラエルとの緊張が一層高まることが懸念されています。
2日に投票が行われたイランの議会選挙は、5日、開票作業が終了し、決選投票が行われることになった65議席を除く225議席が確定しました。
今回の議会選挙は、当局の取締りで、改革派の多くが選挙に参加せず、保守派どうしの争いとなり、イランの国営放送などによりますと、最高指導者のハメネイ師を後ろ盾とし、核開発問題などで欧米との一切の妥協を拒む超保守派などが確定した議席の7割以上を占め、圧勝する結果となっています。
一方で、ハメネイ師との確執が伝えられるアフマディネジャド大統領の支持派は、議席を大幅に減らしました。
イランの議会は、アフマディネジャド大統領が経済運営に失敗した責任を問うとして、33年前のイスラム革命以来初めてとなる大統領の喚問を近く行う予定で、残りの任期が1年余りのアフマディネジャド大統領の影響力がさらに失墜することは避けられない情勢です。
議会選挙で、欧米に対してさらに強硬姿勢を示す勢力が圧勝したことで、核開発問題の対話による解決が難しくなり、欧米やイスラエルとの緊張が一層高まることが懸念されています。
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