ついにCFRから「ゲーム・チェンジャー」のレッテルを貼られたパンダちゃん
2010-11-01


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<関連記事引用>

ポストケ小平改革が促す中国の新対外戦略
―― 中国は新たな国際ルールの確立を目指す (部分公開) 

The Game Changer

エリザベス・エコノミー 米外交問題評議会アジア担当ディレクター

フォーリン・アフェアーズ リポート 2010年11月号
[URL]

経済成長と政治的安定を重視するという点では、中国政府はこの30年にわたって驚くほど一貫した立場を貫いてきた。変化したのは、その目的を実現するために何が必要かという認識のほうだ。この観点から、今や中国は自国に有利なように、グローバルな規範を作り替えたいと考えている。ケ小平の改革路線を経た次なる改革に向けた国内の必要性を満たしてくには、外部環境を作り替えるための対外路線が不可欠だと判断している。責任ある利害共有者という概念はもう忘れたほうがよい。国際社会のゲームルールそのものを書き換えたいと望む中国は、国際機関でのより大きな影響力を確保することを模索し、軍事力を増強し、国内での技術革新を排他的に試みている。この目的からグローバルな広報戦略も開始している。世界各国は、ポストケ小平革命がどのようなものであるかを理解し、その世界的な衝撃を想定し、備える必要がある。

小見出し

中国は新たな国際ルールの確立を模索し始めた 部分公開
始動したポストケ小平国内革命
中国の革命は世界へ向かう
海軍力の増強
中国の対外広報戦略
アメリカと中国の将来

中国は新たな国際ルールの確立を模索し始めた

 中国の指導者たちは、「能力をひけらかすことなく、控えめを旨とせよ(「韜光養晦」)」というケ小平の教えを数十年にわたって守り続けてきた。しかし今では、経済成長を維持して政治的な安定を維持していくには、こうべを垂れ続けるよりも、国境の外側での出来事を積極的に管理していく必要があると判断している。中国は、グローバルな規範や制度を作り替えることを目的とする対外的な積極策に打って出ている。世界が中国を変化させているように、中国も世界を変化させようとしている。責任ある利害共有者という概念はもう忘れたほうがよい。今や中国は革命パワーとしての道を歩み出しているのだから。

 現在の北京の指導者たちは、近代の多くの時期を通じて、世界の流れを形作ることには関心を示してこなかった。「中国は自らを助けるために世界を助ける」、「平和的な台頭」、「中国のウィンウィン(互恵)戦略」など、北京のスローガンは明らかに「現状維持」志向だった。北朝鮮問題をめぐる6者協議のホスト役を積極的に引き受けたわけでもない。イランの核開発問題をめぐる交渉にかかわるのも避けてきた。他国の軍事紛争や政治問題には基本的に関与しないのが、これまでの中国の路線だった。

 中国が外の世界に影響を与えているとしても、それは多くの意味で、意図的なものではなく、国内における改革の余波にすぎない。自分たちがいかに生活し、経済をいかに管理していくかについての考え方を変えていくにつれて、これが、他の世界に大きな影響を与えたにすぎない。例えば、気候変動をもっとも大きく左右する国になったのは、そう望んだからではなく、驚くべき経済成長を遂げ、13億の人々が、エネルギー資源としての化石燃料を求めたからだ。


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