二の舞ごめんが世界中の合言葉、注目集める日本の「失われた10年」
2010-01-04


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一歩先行く日本経済。
「失われた10年」と「失われた20年」を楽々クリア。
身動き取れずに「失われた30年」もほぼ確定か。


<関連記事>

Avoiding a Japanese Decade
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The end of Japan’s lost-decades lesson
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To lose one decade may be misfortune... (画像引用)
Twenty years on Japan is still paying its bubble-era bills
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社説 「失われた20年」に終止符を打てるか(12/29)
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日本国債市場の暴落に賭ける投資家たち
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「日本の10年」回避を、米NYタイムズ紙が社説で警告
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「失われた10年、二の舞を避けよ」 米紙が積極策提言
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日本の「失われた10年」教訓に、米紙社説
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<関連記事引用>

(ニュースがわからん!)国債、こんなに発行して大丈夫? 将来はどうかな
2009/12/27朝日新聞朝刊

 コブク郎 来年度の政府予算案では、ずいぶん国の借金が増えるようだけど。

 A 不況で税収が減る一方で、「子ども手当」などで歳出は増え、足りない分を国債に頼った。国債の新規発行額は44・3兆円で、歳入の国債への依存度は48%。ともに当初予算では過去最大だ。国債発行残高は1990年代から急増しており、2010年度末の残高は637兆円に達する見通しだ。主要国でも最悪の「借金体質」とされる。

 コ 国債を発行できなくなる限界はあるのかな。

 A 国債の残高が膨れあがると、きちんと返してくれるか不安になって買い手が減り、金利を高くしないと売れなくなる。高い金利で国内の資金をかき集めると、民間に資金が回らず、経済に悪影響が及ぶ。税収は減り、ますます国の財政は苦しくなる。そういう悪循環に陥る時が、限界だろうね。

 コ 実際に例はあるの?

 A アルゼンチンは01年、財政赤字と通貨危機で、政府の対外債務を返済できなくなった。新たな国債発行は難しくなり、緊縮財政が続いた。ギリシャでは最近、前政権が財政赤字をごまかしていたことがわかり、国債の格付けが下がった。国債の金利ははね上がり、財政赤字削減のため、政府は社会保障費の1割削減を打ち出した。

 コ 日本は大丈夫かな。

 A 実は、国債などの政府債務残高を国内総生産(GDP)比でみると、来年の見通しでギリシャは124%。日本の197%の方が大きい。でも、ギリシャの国債は7割を海外投資家が保有するのに対し、日本は約6%。米国やドイツと比べてもかなり低い。日本では国債のほとんどを国内の金融機関などが買っていて、いわば家の中で貸し借りしている状態だ。長期金利も今のところ1・3%程度の低い水準で安定している。

 コ 今後も心配ないの?

 A どうかな。預貯金など日本の個人金融資産は約1400兆円あるが、住宅ローンなどの負債を引くと約1千兆円。一方、地方自治体の財政も厳しく、国と地方の長期債務残高は10年度末で862兆円に上る見通しだ。高齢化で資産の取り崩しが進むと、国内で国債をまかなえるだけの金融資産が維持できるか。やがて買い手が足りなくなるかもしれないよ。(大平要)


膨らむ国債、縮む投資家(大機小機)
2009/12/10日本経済新聞朝刊


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