ガイトナーと王岐山のG2ホットライン
2009-05-31


禺画像]


ティモシー・ガイトナー米財務長官は訪中へ。
6月1、2日には中国政府首脳と会談予定。

世界経済のてこ入れや人民元相場の柔軟化などが議題となるようですが、
米国側の狙いはやはり米国債の購入継続要請ではないかとの見方が浮上しています。

このガイトナーの中国人脈を探ってみましょう。

今回の訪中でガイトナーが会談する相手は胡錦濤・国家主席、温家宝・首相、王岐山・副首相ら。

この中で王岐山(Wang Qishan、前北京市長)に注目。

ガイトナーと王岐山は親密な関係で、ニューヨーク・タイムズによれば定期的に電話をする仲とのこと。
この王岐山はさまざまな経済危機を乗り越えてきたので、Fireman(消防士)の愛称で呼ばれているそうです。
しかもプラグマティスト。
ガイトナーにとってはなんとも頼もしい相談相手にもなっているのでしょう。

ガイトナーといえば就任前の公聴会で「為替操作している」と発言し、中国側の反発を招いたことも。
ところが4月15日財務省発表の為替報告書では中国の為替操作国指定をあっさり見送り。
この背景にはガイトナーと王岐山のホットラインが影響していたのかもしれません。

要請しなくても米国債をこつこつ買い支えている日本。
そんな日本には米政府高官と定期的にお話している政治家はまずいない。
「そんな余裕などない」と語るお尻に火がついた人ばかりのように見えます。

米国側からしても、これだけ政権がコロコロ変われば、誰が誰だかわからないというのが本音かも。

定期連絡不要の安心と信頼の日米関係よ、永遠なれ!


<関連記事>

The China Puzzle(画像引用)
[URL]
[URL]

Vice premier: China to continue reform and opening up, scientific dev't(画像引用)
[URL]

Wang Qishan
[URL]

Who's Who in China's Leadership
[URL]
[JAPAN]
[US]
[中国]
[最新インナー・サークル情報]

コメント(全1件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット