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James Martin Center for Nonproliferation Studies (CNS) for the Nuclear Threat Initiative (NTI)によれば、
日本にある高濃縮ウラン（ＨＥＵ）は約２０００キロ（画像参照）。
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共同さんの記事では、５８０キロによって、「ほぼすべての高濃縮ウランが回収された」となっていますが、
数値に食い違いがありますね。
いざという時に備えて、最低２発分を隠し持っておきたいなぁ（ﾎﾞｿﾎﾞｿ）
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第２次核時代の安定模索 対テロ戦の「最前線」
2007.09.19 共同通信 (全1,273字)
米政府は九月中旬、ベトナム南部ダラトで旧ソ連製の核物質をロシアに運ぶ秘密オペレーションを実施した。核兵器原料となる高濃縮ウラン（ＨＥＵ）のロシア到着まで、テロリストの襲撃を恐れ、作戦はすべて機密扱いで進められた。核テロの脅威が象徴する「第二次核時代」。核超大国の米国は、核の供給源根絶を「対テロ戦の最前線」と位置付け、新たな核時代の平和と安定を模索する。
▽完全機密扱い
研究炉用として旧ソ連が製造したＨＥＵ燃料棒三十五本が二十年以上貯蔵されてきた「ダラト核研究所」。十四日朝、「ウラン２３５」の比率が２０％を超えるＨＥＵ約四キロが、約七千キロ先のロシアを目指して出発した。
ＨＥＵを積載し、熱帯雨林の山道を下る軍用トラック。特殊部隊の車両や消防車など計九台が連なる厳重警護の中、約一時間かけて近郊の空港まで運ばれた。
「運搬作業は一連の作戦の中で、最も脆弱（ぜいじゃく）な部分だ」と作戦を指揮したビニアウスキ米核安全保障局（ＮＮＳＡ）副局長補。運搬中のＨＥＵをテロリストに強奪されれば、核テロの危険性は一気に増大する。「完全機密扱い」なのはこのためだ。
▽核テロの芽
米国が旧ソ連製ＨＥＵをロシアに返還する作戦を行ったのは十四回目。だが、旧ソ連圏のウズベキスタンを除けば、アジア地域では初の試みだ。
核とテロの「結合」を何よりも恐れるブッシュ政権は二〇〇四年、「地球的規模脅威削減イニシアチブ（ＧＴＲＩ）」と呼ぶ新たな核不拡散プロジェクトを発足させた。
一九九一年に設立され、既に旧ソ連の核弾頭約七千個を廃棄した「ナン・ルーガー計画」が核兵器そのものを対象としているのに対し、ＧＴＲＩは冷戦中に「アトムズ・フォー・ピース（平和のための原子力）」などの名目で各国に供給された核物質に照準を定める。
ＧＴＲＩは今回のベトナム分と合わせ、核兵器二十個分に相当する約五百十キロの旧ソ連製ＨＥＵを既にロシアに返還、その多くを即座に兵器転用できない低濃縮ウラン（ＬＥＵ）に希釈した。さらに一三年までに、残るすべての旧ソ連製ＨＥＵ約千七百キロを回収し「核テロの芽」を摘み取る考えだ。
これまでにＨＥＵを燃料とする研究炉五十基をＬＥＵ型に転換。さらに、世界に残る約八十基を一八年までに、すべてＬＥＵ型に転換するとの野心的な目標を掲げる。
▽ギャップ
「（ＨＥＵを今回手放したのは）わが国の核平和利用政策の反映だ。（核物質の）保全も十分できていた」
核テロ防止に力点を置く米側の思惑とは裏腹に、ベトナム原子力委員会のタン委員長は、核テロの恐れはそもそもなかったと指摘。今回米国に協力した真の狙いは、今後十五年内に初の原子力発電導入という国策にあったと解説した。
ベトナム戦争を戦った旧敵国同士のギャップが露呈する中、米当局者は「オーストラリア政府から得た情報」として、一九九三年にウラン十キロを密輸入しようとしたベトナム人がハノイで逮捕されたことを明かし、イスラム原理主義の影響が薄いベトナムでも核テロの可能性がゼロではないことを示唆した。（ベトナム南部ダラト共同＝太田昌克）
ＧＴＲＩ
2007.09.16 共同通信 (全252字)
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