追い込まれるサラ・ペイリン
2008-09-13


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9月7日の「致命的なペイリンのパスポート問題」で私はこう書きました。

「ペイリンの外交経験も安全保障経験も無いに等しい」
「オバマはペイリンの経験不足を追及してくる」
「マケインは今年72歳。何かあったときにペイリンに委せるつもりなのか」

早くもこの問題を露呈した番組が放送されました。

9月11日、ペイリンは米ABCテレビのチャールズ・ギブソンとの単独インタビューに応じます。副大統領候補指名以来、テレビでの単独インタビューは初めて。

ギブソンはマケインに不測の事態が生じた場合でも、大統領代行を務める用意があるかを尋ねると、ペイリンは「わたしにはその用意がある」と答えます。

ギブソンから「いささか自信過剰」と突っ込まれても、副大統領候補への打診を受けた場面を振り返りながら、「躊躇はなかった」と断言。

外交分野では、ロシアのグルジア侵略を「容認し難い」と非難したほか、ウクライナのNATO加盟にも明確な支持を示すなど、特に失言もなく無難に持論を展開していきます。

ところがギブソンから敵対国やテロ組織への先制攻撃も辞さないとする「ブッシュ・ドクトリン」に「同意するか」との問いに対して、ペイリンは答えに詰まってしまう。

ペイリンはブッシュ・ドクトリンの意味を理解できなかったようです。このときの様子を画像に残しておきました。

ギブソンの問い方にも問題があったとは思いますが、残念ながらマケイン応援団の私から見ても、準備不足との印象が残りました。

これからオバマ陣営は徹底的にペイリンの経験不足なり準備不足を追及するでしょう。

ペイリンの職権乱用疑惑追求の動きも慌しくなってきました。

はたしてペイリンは乗り切ることができるのでしょうか。もう痛々しささえも感じてしまう。

ペイリンを選んだマケインの準備不足でもある。マケインを追い込んだのはカール・ローブなんだよなぁ。

政治的事象などを扱うオンライン先物取引市場「イントレード」。
この市場で気になるのは11月4日の本選挙の前にペイリンが指名辞退する確率。
一時18%にまで上昇していたのですが、最近は5%前後で推移。
しかし、この番組の影響からか、再び6〜7%へ上昇しつつあります。

さて、オバマが「口紅をつけても豚は豚だ」と発言したことで泥仕合も勃発しました。
「豚に口紅」コレクションもあわせてお楽しみ下さい♪


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EXCERPTS: Charlie Gibson Interviews Sarah Palin
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