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マケインはオバマ(47歳)よりも若いサラ・ペイリン( Sarah Palin ,44歳)を起用。共和党で女性が副大統領候補になるのは初めて。しかも美人!・・なのかなぁ。
ペイリンは妊娠中絶反対派(プロライフ, pro-life)として知られています。宗教はカトリックとの記事もありますが、福音派プロテスタント(evangelical Protestant)であるとする記事が優勢かな。
すでに民主党の副大統領候補に選ばれているジョゼフ・バイデンはカトリック、しかしバイデンは妊娠中絶容認派(プロチョイス, pro-choice)です。
これでカトリック票は妊娠中絶をめぐって間違いなく割れます。4年前のジョン・ケリーの敗北を振り返るとカトリック票の多くがマケインに流れる可能性が非常に高い。
また、米国を動かしている福音派(エバンジェリカル, Evangelical )などの宗教右派票も、妊娠中絶反対派のペイリンに引き寄せられるのではないかと思います。
さらに重要なのはペイリンがアラスカ州知事であること、そしてアラスカにある北極圏野生生物保護区(Arctic National Wildlife Refuge,ANWR)でのエネルギー開発の熱烈推進者であることです。
8月28日の記事「なぜ日本は北極を目指す必要があるのか」の中で、「もうすでに北極圏野生生物保護区(Arctic National Wildlife Refuge,ANWR)解禁を睨んで、随分前からノーススロープ(North Slope)あたりに居座っている方々がたくさんいるようですけどね。 」と書きましたが、この方々と実に仲良くしているのが、ペイリンなのです。
もう一度8月25日の記事「ホッキョクグマが不安そうに見つめる米大統領選の行方」も振り返ってみましょう。
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アラスカ州の北極圏野生生物保護区(ANWR)での掘削解禁は共和党の長年の夢。ところが環境派のマケインは一貫して掘削解禁に反対してきました。さすがに今なおこれだけは引き続き反対する意向を示している。
ブッシュの取り巻き(特にチェイニー)は「マケインさんよぉ。大統領になったら俺たちの夢を叶えてくれるんだろうな?」とマケインに迫った。
これに対して、マケインは「わかってますよ。海底油田採掘解禁には賛成したじゃないですか。それが第一歩。その次はちゃんと北極圏野生生物保護区(ANWR)のことも考えますからー」とかわしているのではないかと。
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マケインは今こう続けているのでしょう。
「ほらね。あなたたちが推薦してきた北極圏野生生物保護区(ANWR)の熱烈解禁論者のサラ・ペイリンを副大統領候補に選んだでしょ。チェイニーさん、支援お願いしますよ。」
マケインはこれまで固執してきた環境派というイメージを捨ててまで、ペイリンを選んだわけですから、それなりの見返りを期待しているはずです。
また、環境問題よりも原油高への対応策を打ち出す方が有利だと判断したとの見方もできます。
北極圏野生生物保護区(ANWR)解禁はもはや時間の問題となってきました。
やはり、ホッキョクグマのお引越しが現実になるかもしれません。
まもなく世界中のエコエコ人たちがいっせいに立ち上がる。日本のエコエコ人たちも「ホッキョクグマを助けてあげて!」と訴えるのでしょうか。
米大統領選の鍵を握るのはホッキョクグマ。今まさに主役に躍り出ようとしています。
ホッキョクグマの方はといえば、原油価格の動向も気にしているようです。再び高騰に転じるようなことになれば大ピンチ。ホッキョクグマは南極行きを覚悟する。
「ホッキョクグマを助けてあげて!」の声も、原油高による悲鳴によって米国に届かないことがちゃんとわかっているからですね。
(独り言:逆に言えば、石油価格を再び高騰させれば、マケイン勝利が近づくわけか。ブッシュ政権ならやろうと思えばできるんだろうなぁ・・・)
<参考記事>
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