アジア通貨危機再び? 韓国で今蘇る「ドル枯渇」の悪夢
2011-09-30


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最近のウォン安ドル高に対処するため、為替当局がドル売り介入を実施した結果、韓国の外貨準備高が3000億ドルを下回ったのではないかとの観測が高まっている。

 為替市場の関係者は、為替当局が秋夕(中秋節)連休直後の今月14日から23日までの8日間に150億‐200億ドルを市場につぎ込んだと推定している。8月末現在の外貨準備高は3122億ドルだった。

 これに対し、為替当局は「事実ではない」と否定している。企画財政部(省に相当)は「市場が推定する介入規模は誤っている。9月の外貨準備高が発表されれば分かるはずだ」と説明した。

 大統領府(青瓦台)は、月2回開催してきた国民経済対策会議を来週からは1年ぶりに「非常経済対策会議」に変更することを決めた。


▼株価とウォン相場は持ち直すも国債不渡りの危険は年間最高値
SEPTEMBER 28, 2011 03:28
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恐怖に慄き、墜落しかけた韓国証券市場は1日後に持ち直した。総合株価指数(コスピ)と店頭市場(コスダック)はそれぞれ5%以上高騰し、1ドル=1200ウォン台を控えていた対ドルウォン相場は、1ドル=1170ウォン台へとウォン高ドル安が進んだ。金融市場は、ひとまず安定を取り戻した様子だが、依然、「薄氷」の状態が続くだろうという見方が大半を占めている。

27日、コスピは51ポイントが高騰した状態で取引を開始した後、取引の間中、上昇の流れが続いたあと、83ポイント(5.02%)高の1735.71で取引を終えた。09年1月28日以降の最大上昇率で、1日で1700ポイント台を回復した。前日、190銘柄がストップ下げに暴落したコスダックも23.86ポイント(5.83%)高の433.41で取引を終えた。ソウル外国為替市場での対ドルウォン相場は、前日より22.7ウォンウォン高ドル安の1ドル=1173.1ウォンで取引を終えた。

世界金融市場は一時、落ち着きを取り戻したものの、韓国の信用不渡りスワップ(CDS)プレミアムは、年間最高値を記録した。同日、5年満期韓国国債のCDSプレミアムは2.1%と、年間最高値を記録した。8月末は1.27%だったが、1ヵ月足らずで0.83%ポイントが高騰した。同期間、中国も1.08%から1.72%へと、マレーシアは1.1%から1.93%へと上昇した。グローバル投資家らが、新興市場から足を洗い、新興諸国らのCDSプレミアムが大幅に上昇したものと見られる。CDSプレミアムとは、不渡りに備えて支払う一種の保険料であり、数値が高いほど不渡りリスクが高いという意味だ。


▼韓国のCDSが急上昇、リーマンショックを超える金融危機か―韓国
2011/09/26(月) 10:57
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  韓国の証券業界、国際金融センター、韓国銀行などは25日、23日のニューヨーク市場で、韓国クレジットデフォルトスワップ(CDS)プレミアムの数値が2.02%を記録し、フランスの1.97%より0.05%ポイント高かったことを明らかにした。CDSは、リスクを回避するために開発された金融商品の中でも、企業の債務不履行(デフォルト)を対象にしたもの。複数の韓国メディアが報じた。

  韓国メディアは、韓国の国家不渡り危険が、2008年のリーマンショック当時よりも懸念が高まっていると伝えた。   

  CDSは、債券を発行した企業や国家が不渡りになった場合の損失を補償する金融派生商品で、CDSプレミアムが高くなったということは、国の信用格付けが悪くなっており、海外債券を発行する時にコストがさらにかかることを意味すると解説。

  主要銀行の信用格付けが格下げとなったフランスは、世界的な危機の震源地であるギリシャが破綻したときの債権国として、大きな被害を受けるという憂慮のために「危機国家」に分類された。


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